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作成日:2009年12月17日_記事番号:T00019927
ASUS、ペガトロン経営分離で株主説得工作
華碩電脳(ASUS)が傘下の受託生産部門、和碩聯合科技(ペガトロン)を経営分離(スピンオフ)することに関し、外国人株主が来年2月の臨時株主総会で一斉に反対する意向を示していることについて、ASUS側は株主に説明会などで賛成を呼び掛ける一方、委任状の獲得に乗り出す方針を固めた。17日付経済日報が伝えた。
外国人株主は、ペガトロンの上場時期がASUS株の取引再開より数カ月遅れる可能性があることに不満を表明し、同時上場が実現しない場合には、臨時株主総会で経営分離計画の承認を阻止する姿勢を示している。
これに対し、ASUSとペガトロンはクリスマス休暇明けにも海外で機関投資家向けの説明会を開き、経営分離への理解を求めるほか、株主総会で否決される事態を防ぐため、委任状の獲得にも力を入れる構えだ。
ASUSの張偉明財務長(CFO)は「ペガトロンのスピンオフはゼロサムゲームではない。投資家との意思疎通で、計画が白紙に戻らないように努力したい」と述べた。
一方、ASUSとペガトロンは16日、外国人株主に宛てた書簡で、ASUS株の取引再開とペガトロンの株式上場を同一期日に実現する方向で努力する方針を示し、「実現には各方面の積極的な努力が必要だ」として、台湾証券交易所などの協力を求めた。