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陳雲林海協会会長が来台、本土派は10万人抗議デモ


ニュース 政治 作成日:2009年12月21日_記事番号:T00019967

陳雲林海協会会長が来台、本土派は10万人抗議デモ

 
 台中市で22日から行われる第4回中台民間トップ会談(江陳会)のため、中国・海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長が21日午後0時23分、台中清泉崗空港(中部国際空港)に到着した。その後、会談が行われる台中裕元花園酒店(ウィンザーホテル台中)で歓迎式典が開催された。今回のトップ会談では、▽二重課税防止▽漁業労務協力▽農産物検査検疫▽商品検査認証基準──の4項目協議(協定)で調印が予定されている。22日付中央社などが報じた。
 
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デモには蔡英文民進党主席(左4)のほか、謝長廷氏(左3)、蘇貞昌氏(左2)ら同党の歴代主席も参加した。今後本土派団体は、陳雲林会長の台湾での行動に合わせて抗議活動を展開する計画だ(20日=中央社)
 
 一方、トップ会談直前の日曜日となった20日は、午後から台中市で民進党、台湾団結聯盟(台聯)や本土派団体などが、10万人以上(主催者発表)を集めて大規模なデモおよび抗議集会を開催した。デモでは、両岸経済協力枠組み協議(ECFA)など中台間の協議が台湾住民に十分な説明がないまま進められていると抗議し、ECFA締結により農業や中小企業など台湾産業に悪影響が及ぶとの懸念を訴えた。

 抗議集会で蔡英文民進党主席は、台湾が現在直面する問題はすべて馬英九総統に原因があるとし、「民意から離反し、権力を盾に対話を拒否する総統」と強く批判。台聯の黄昆輝主席も「ECFA締結は国民党と共産党が結託した『自殺政策』であり、恩恵を受けるのは少数の大企業のみだ」と抗議した。