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作成日:2009年12月21日_記事番号:T00019984
エイサー、中国販路を3割拡大へ
宏碁(エイサー)のオリバー・アーレンス(Oliver Ahrens)中国担当総経理は18日、同市場での販路の30%拡大を目指す方針を示した。急速に成長する中国パソコン市場で、聯想集団(レノボ)やヒューレット・パッカード(HP)に大きく水をあけられている現状を打破するためだ。また中国での知名度アップを図るため、広告経費も拡大する考えだ。19日付工商時報が伝えた。
エイサーは買収合併戦略により、欧州市場や米国市場での販売台数を順調に伸ばし、今年第3四半期には世界シェア2位となっているが、知名度が低い中国では伸び悩んでいる。市場調査機関IDCの調べでは、同期の中国PC市場の販売シェアはレノボが30.3%と圧倒的な強さをみせる一方、エイサーはHPや華碩電脳(ASUS)、デルに次ぐ4位の7.4%にとどまっている。また、中国市場での販売台数は同社全体の5%にすぎない。
なお、中国市場の第3四半期のノートPC販売台数は前年同期比71%増と、爆発的な伸びをみせた。またIDCの予測では、同市場におけるPC販売台数の今後5年の複合成長率は年平均18%で、世界平均の8%を大きく上回っており、中国市場での販売シェア確保がPCメーカーにとって急務となっている。