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損保の再保険料率、引き下げ幅5%に縮小


ニュース 金融 作成日:2009年12月22日_記事番号:T00020002

損保の再保険料率、引き下げ幅5%に縮小

 
 損害保険会社が高額の保険金支払いに備え、引き受けた保険契約の責任の一部を他の保険会社に引き受けてもらう「再保険」の2010年保険料率は、前年比5%の引き下げとなる見通しだ。最近6年、毎年平均で20%引き下げられていたのと比べて下落幅が縮小し、法人が加入する大型の保険契約の保険料に影響が出そうだ。22日付経済日報が報じた。

 ある損保会社の主管によると、台湾積体電路製造(TSMC)が契約する保険金額は、過去6年で30%引き上げられたが、一方でTSMCが支払う年間保険料は25億台湾元(約70億円)から3億元安くなっていた。今後、法人契約の保険料が上がるリスクをにらみ、既存契約の保険期間を1年から1年半に延長する動きもあるという。

 来年の再保険料率が小幅な引き下げにとどまるとみられるのは、今年は台湾の台風8号(アジア名・モーラコット)被害に加え、インドネシアの大地震や、フィリピンの台風17号(同・パーマァ)被害などアジアで災害が相次ぎ、海外の再保険会社の多くが同地域での保険料率引き上げを望んだためとみられる。