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路上駐車の自家用車、5年間に3台盗まれる


ニュース 社会 作成日:2009年12月23日_記事番号:T00020022

路上駐車の自家用車、5年間に3台盗まれる

 
 嘉義市在住の陳教授は今月中旬の朝、路上の駐車スペースを見て凍りついた。「やられた!」昨夜そこに停めたはずの自家用車がこつぜんと姿を消していたのだ。

 陳教授は自宅に車庫がないため、いつも自宅すぐそばの路上に駐車していた。路上とはいえ合法の駐車スペースで、人通りも多い場所だ。

 陳教授が自家用車を盗まれたのは、これでもう3度目。最初の被害は5年前で、犯人からの電話で3万台湾元の「身代金」を支払い、自家用トラックを無事取り戻すことができた。

 2度目の被害は1年ほど前。陳教授が教べんを執る私立呉鳳技術学院(嘉義県民雄郷)への通勤に使用しているSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)が盗まれた。前回同様、犯人から「身代金」要求の電話が入ったので、また車を取り戻せると喜んだのも束の間。3万5,000元を支払ったにもかかわらず愛車は戻ってこなかった。

 そして今回の3度目。被害総額は160万元を超え、堪忍袋の緒が切れた陳教授は、警察に通報し、メディアにも治安の悪さを訴えた。警察によると、このエリアは街灯が暗く、車の盗難被害が多発しているとか。そのため、治安改善エリアとして夜間の巡回を強化し、監視モニターを設置しているという。

 かつて米国留学の経験がある陳教授は、「米国と違って毎日ビクビクしながら暮らさなければならない精神的なストレスは、金銭的な被害よりも大きい」と台湾の治安の悪さを嘆く。犯人に対しては「もう勘弁してくれ」だとか。

 警察によると、盗難被害に遭わないためには、何重にも鍵をかける以外に、全地球測位システム(GPS)を装備するのも効果的。購入5年以内の車なら盗難保険に入るのも一手だという。

 なお台湾では臨時駐車する際、フロントガラスに自分の携帯電話の番号や名刺を表示するドライバーが多い。しかし、犯人が目星をつけやすく「どうぞ盗んで下さい」と言っているようなもので、警察ではやめるよう呼び掛けている。