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作成日:2009年12月23日_記事番号:T00020027
通関に優良企業制度、来年から導入へ
財政部は、法律を確実に順守する優良企業を税関が認定し、通関手続きの簡素化を図る認定事業者(AEO)制度を来年から導入する方針を固めた。AEOに認められると、通関時の検査が最低限で済むようになる。23日付経済日報が伝えた。
対象企業は、▽経済部が輸入企業に交付する「輸出入業績優良企業証明標章」などを保有し、設立から3年以上が経過し、最近3年の平均輸入額が1,400万米ドル以上の企業(一般優質企業)▽一般優質企業の条件に加え、3年以内に重大な違反例がなく、債務償還能力を備え、安全管理に関する条件を満たしている企業(安全認証優質企業)──という2つのカテゴリーに分類される。安全認証優質企業は一般優質企業よりも簡便な通関手続きで輸入が可能となる。
財政部関税司は、年内にも関連規定を発表し、正式に実施する方針を明らかにした。
米同時多発テロ事件以降、国際貿易の安全確保と円滑化の両立を図るため、各国は世界税関機構(WCO)の基準に沿ってAEO導入に取り組んでおり、これまでにアジア太平洋経済協力会議(APEC)に加盟する21カ国・地域のうち17カ国・地域がAEO制度を導入済みだ。台湾は今後、各国とのAEO相互認証も進める方針で、米国が最初の対象国になる見通しだ。