ニュース
電子
作成日：2009年12月23日_記事番号：T00020042
電子大手各社、来年昇給実施へ
台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が来年全従業員に対し15％の昇給を行うと発表したことで注目を集めたが、23日付工商時報などによると、友達光電（ＡＵＯ）や宏碁（エイサー）など電子業界大手各社も昇給実施を予定している。
ＡＵＯは毎年４月に行っていた昇給を、来年は２カ月繰り上げて２月に実施する。昇給幅は３～５％という観測が出ているが、ＡＵＯは個々の従業員の業績に応じて決定するとしている。
エイサーは今年、金融危機による不況を受けて定期昇給を実施しなかったが、業績はノートパソコンの世界シェアがデルを抜いて２位となる見通しであるなど好調で、来年に昇給を再開する計画だ。昇給幅は平均５％になるとみられている。ノートＰＣ受託大手の仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）は昇給幅や時期を明らかにしていないものの、同業者を参考に昇給を実施するもようだ。
ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）も、来年昇給を再開する。また、自社株現物支給（分紅）も、株価が500台湾元（約1,420円）を超えていることから相当量の割り当てが期待できるという見方が出ている。
