ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台塑、炭素繊維など生産拡大へ


ニュース 石油・化学 作成日:2009年12月24日_記事番号:T00020067

台塑、炭素繊維など生産拡大へ

 
 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、来年の景気回復を好感し、炭素繊維(カーボンファイバー)や高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリアセタール(POM)などの製品の生産拡大を決めた。24日付工商時報が伝えた。

 炭素繊維ではデンマークの風力発電機メーカー、ヴェスタス社から既にブレード向けにテスト受注を獲得しているほか、エアバス社とも航空機材料としての受注について商談を進めている。台塑は「炭素繊維は今後、工業および航空宇宙産業での利用により単価上昇と売上規模拡大が見込まれる」と期待感を示した。

 今後同社は、雲林県麦寮に70億台湾元(約200億円)をかけて炭素繊維工場2基を新設し、2011年までに生産能力を8,750万トンに拡大する。これにより同製品で世界4位を確保したい考えだ。

 なお、既存の炭素繊維、HDPE、POM工場ではボトルネック除去による製造工程の最適化が間もなく完了する見通しだ。