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金融再編介入で収賄、陳前総統夫妻らを追起訴


ニュース 社会 作成日:2009年12月25日_記事番号:T00020091

金融再編介入で収賄、陳前総統夫妻らを追起訴

 
 陳水扁前総統一族による汚職、マネーロンダリング(資金洗浄)事件を捜査している最高法院検察署特別偵察組(最高検特捜部)は24日までに、陳前総統と呉淑珍夫人らが第二次金融改革による金融持ち株会社合併に関連し、総額6億1,000万台湾元(約17億円)のわいろを受け取っていたと断定し、陳前総統夫妻を含む22人を追起訴した。25日付中国時報が伝えた。
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クリスマスイブの24日、陳前総統が収監されている台北看守所前には、支持者が集まり前総統に祈りをささげた(24日=中央社)
 
 起訴状によると、陳前総統夫妻らは国泰金融控股による世華銀行合併に関連し、当時の馬永成・総統府副秘書長を通じ、国泰金控の蔡宏図董事長から4億元のわいろを受け取った。また、元大金融控股が復華金融控股を合併した際にも2億1,000万元のわいろを受け取り、中華開発金融控股に復華金控の買収を断念するよう圧力をかけた。

 検察は起訴状の中で「陳前総統が権限を利用して介入を行い、市場における自由競争を圧迫し、金融監督に深刻な影響を与えた」などと指摘し、事後に資金洗浄に及ぶなど罪状が悪質だとして、重罰を求めた。