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11月のM1B年成長率、20年ぶり最高【図】


ニュース 金融 作成日:2009年12月25日_記事番号:T00020100

11月のM1B年成長率、20年ぶり最高【図】

 
 中央銀行が24日発表した11月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の年成長率は28.62%と、1989年4月以来20年7カ月ぶりの最高を記録した。12月には30%を超える可能性も指摘されている。25日付工商時報が伝えた。
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 M1Bの11月1日平均は10兆1,700億台湾元(約29兆円)で過去最高を更新、証券取引口座残高も1兆2,100億元と10月に続き過去最高を更新した。一方定期預金残高は前月比761億元減少し、普通預金は917億元増加した。これについて中央銀行は「市民が株式などに投資するため、資金を流動性の高い普通預金に移す傾向が高まっている」と指摘した。

 なお、M1Bの高成長率が今後の株価上昇につながるかについて彭淮南中銀総裁は、「M1Bと株価は密接な因果関係にあるが、原因と結果が絶えず入れ替わっており判断が難しい」と語った。その上で、今後の通貨政策はM2の動向を見て通貨政策を決める考えを示した。

 1~11月累計の年成長率は、M1Bが15.31%、M2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)が7.32%となっている。