ニュース 石油・化学 作成日:2009年12月25日_記事番号:T00020102
中国商務部は24日、台湾とサウジアラビアから輸入される有機溶媒の1・4ブタンジオール(BD)に対し、今後5年にわたり反ダンピング(不当廉売)関税を4.5~13.6%課すことを決定した。主要メーカー3社、長春集団(CCPG)の大連化学工業(DCC、年産22万トン)や、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の南亜塑膠工業(南亜プラスチック、同10万トン)、台湾水泥(台湾セメント)傘下の台泥化学工業(TCC、同3万トン)が影響を受ける見通しだ。25日付工商時報が伝えた。
BDの用途は、医薬品から紡績、自動車、製紙までと幅広く、中国国内メーカーが急速に生産を拡大したため、深刻な供給過剰に陥っている。中国商務部が台湾とサウジアラビアからの輸入BDに対する反ダンピング関税導入を決めたのは、中国メーカーの保護が目的とみられている。
台湾3社への関税率は▽大連化学、4.6%▽南亜プラ、4.8%▽台泥化学、9.1%──。このうち南亜プラは、既に数カ月間、中国への輸出を取りやめており、影響は少ないとしている。BD世界2位の大連化学はBDを主力としているだけに影響は大きいもようだ。
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