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宜蘭県の童玩節、入場者激減で終了へ


ニュース 社会 作成日:2007年8月9日_記事番号:T00002014

宜蘭県の童玩節、入場者激減で終了へ

 
 自然豊かな宜蘭県で毎年夏休みに開催されている子供向けフェスティバル「宜蘭国際童玩芸術節(童玩節)」が、今年を最後に終了することとなった。呂国華宜蘭県長が7日、経営不振を理由に来年からの開催中止を突如宣言したのだ。

 1996年に始まった同フェスティバルは今年で10回を迎えたが、開幕当時は一世を風靡(ふうび)するほどの人気で、宜蘭県に大きな収入をもたらした。家族連れをターゲットに規模を拡大し、99年に延べ40万人だった期間中の入場者数は、02年には延べ86万人を記録している。
 
 観光産業による経済発展を推進する同県にとっては、なくてはならない一大イベントに成長していた同フェスティバルだが、ここ数年は入場者数が激減。06年は延べ50万人、今年はあと約2週間の開催期間を残すものの、入場者数は延べ25万人にしか達していないという悲惨な状態だ。人気不振の原因については、会場である冬山河親水公園のウォーターエリア施設の水質管理の問題が指摘されている。長年に渡り主催者側に新たな創意がないことに加え、各地に類似のレクリエーション施設がオープンしていることも、客足が遠のいた一因のようだ。

 呂県長はすぐに新たなイベントの企画・実行に着手するとの意向を示しているものの、突然の開催中止宣言に地元の民進党議員は猛反発。「童玩節は宜蘭県人が12年間たくわえてきた財産であり、誇りである」と、県長罷免を要求する構えをみせている。