台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社の昨年通年の売上高は、前年比22%減の1兆1,718億9,000万台湾元(約3兆4,200億円)となった。各社の売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、1,569億6,900万元(前年比13.77%減)▽南亜塑膠(南亜プラスチック)、1,609億6,400万元(同22.88%減)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)、6,342億3,300万元(同27.56%減)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、2,197億2,900万元(同12.04%減)──とすべて減収となった。5日付経済日報などが伝えた。
昨年12月の4社合計売上高は、前月比10.14%増、前年同月比100.18%増の1,225億2,000万元。国際原油価格の上昇を受け増収となった。
4社のうち、南亜が前月比13.23%増の170億9,900万元で最も増収幅が大きく、次いで台塑石化が前月比10.16%増の680億5,000万元だった。台化は前月比9.44%増の217億8,300万元、台塑は前月比7.8%増の155億8,400万元だった。
アナリストは、今年第1四半期の売上高の見通しについて、春節(旧正月)の影響があるものの、ポリエチレン(PE)などのプラスチック原料の台湾域内向けオファー価格引き上げにより、昨年12月と同水準または昨年第4四半期以上になると予測している。