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09年の新車販売、29万台突破


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2010年1月5日_記事番号:T00020167

09年の新車販売、29万台突破

 
 交通部数拠所の統計によると、2009年1~12月の新車登録台数は29万4,423台と、需要不振で過去22年で最低の落ち込みだった08年比で28.3%増の大幅成長を見せた。1月から実施された小型車に対する貨物税(物品税)減税措置が効果を生み、上半期は金融危機の影響で不振だったものの下半期に需要を取り戻した。ただ、クレジットカード債務問題の影響が続いていた07年の32万7,000台にも届かず、依然低い水準にとどまった。減税措置が打ち切られた今年は、前年比15~20%減の23万~25万台にとどまるとの見方が多勢を占める。5日付工商時報などが報じた。
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 09年通年のブランド別シェアは、トヨタが首位の37.9%(新車登録台数11万1,695台)と引き続き圧倒的な強さを見せた。2位以下は、▽三菱、15.6%(4万5,943台)▽日産、11.3%(3万3,414台)▽ホンダ、8.7%(2万5,628台)▽フォード、6.1%(1万7,923台)▽マツダ、4.1%(1万2,066台)▽ヒュンダイ、2.5%(7,425台)▽その他(大型車を含む)、13.7%(4万329台)──。

 車種別販売台数は「カローラ・アルティス」が2万6,582台と、8年連続で首位の座を守った。5位に昨年発売されたSUV(スポーツ用多目的車)の「RAV4」が1万3,217台でランクインするなど、上位5位をトヨタ車が独占した。トヨタの台湾総代理、和泰汽車の広報担当は、「RAV4」は86万元と、台湾製SUVとほぼ同水準の価格設定が人気の一因と指摘した。

 車種別上位10位では、日産の「ティーダ」(6位、1万1,712台)「リヴィナ」(8位、1万617台)やホンダ「フィット」(10位、8,733台)など、小型車の奮闘が目立った。
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12月、47カ月ぶり最高

 09年12月の新車登録台数は前月比43.5%増、前年同月比162.8%増の4万4,977台と、06年2月以来の最高となった。中でも和泰汽車は、台湾生産のトヨタのミニバン「ウィッシュ」が4,000台以上、輸入SUV「RAV4」が1,900台以上と、同クラスでの過去最高を記録した。

 排気量2,000cc以下の小型車に対する3万台湾元(約8万8,000円)の減税措置、および今年から日本車が値上げされたため、12月上旬・中旬は新車登録台数が1日当たり1,000台だったのが、下旬には同2,000台まで倍増、大みそかの12月31日には4,500台近くに急増した。裕隆日産汽車、韓国ヒュンダイ車販売の南陽実業、フォルクスワーゲン(VW)の台湾総代理、太古標達汽車などが、年内に購入手続きを取る条件で減税措置対象としたことが、前倒し購入に拍車を掛けた。

 ただ業界予測によると、10年1月は反動によって市場規模が2万5,000~3万台まで縮小する見通しだ。

【図】【表】