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厳しい雇用事情、就職のプロもリストラに


ニュース 社会 作成日:2010年1月7日_記事番号:T00020198

厳しい雇用事情、就職のプロもリストラに

 
 「104人力銀行」「1111人力銀行」といえば、求職者にとっては欠かせない大手求人情報サイト。ところが、メディアにもよく登場する両社の顔、邱文仁104人力銀行行銷総監と呉睿頴1111人力銀行執行副総経理が、相次いで職場を去っていたことが分かった。就職指導のプロさえも失業するという厳しい雇用情勢が浮き彫りになっている。

 邱文仁さんはテレビ番組に登場する常連で、就職関連の著書は16冊にも上る才女。昨年12月、11年間勤めた104人力銀行の社長から離職するよう示唆され、自ら辞表を提出した。「仕事が恋人」という邱さんは、講演会ではいつも「仕事はあなたを裏切らない精神のよりどころ」と言い続けてきただけに、ショックはかなり大きかったようだ。

 リストラの主因は、彼女がTシャツのデザインを手掛け、自分のファッションブランドを立ち上げたことだったらしい。「デザインは仕事の片手間の趣味。社長は私のことを理解してくれている」との思いは見込み違いだった。

 就職指導のプロである自身が職を失う憂き目に遭ったことについては、「淘汰(とうた)されない人はいない。私も普通の会社員で一般の人と同じことが起こり得る」と語る。「最大の過ちは『社長は身内』だと思っていたこと」と笑い、「次の仕事を見つける能力を養うことが重要」と気持ちを切り換えている。

 なお、邱さんは失業したとはいえ、講演会などスケジュールは満載。6日は予定通り就職に関する講演を行った。タイトルは皮肉なことに「すぐ採用される面接術」だった。

 一方、呉睿頴さんは、7年間勤めた1111人力銀行を昨年11月に去った。執行副総経理として経営の指揮を執るべき立場にありながら、スポークスマンとしてPRや講演などで会社を留守にすることが多く、職務をめぐる意見の食い違いから離職に至ったようだ。自身がリストラの標的になったことについて「金融危機による不況の余震」と語る彼は、「職場達人管理顧問公司」という会社を起業する予定だという。