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10元硬貨のデザイン、30年ぶり一新へ


ニュース 社会 作成日:2010年1月7日_記事番号:T00020199

10元硬貨のデザイン、30年ぶり一新へ

 
 中央銀行の彭淮南総裁はこのほど、10台湾元硬貨の偽造問題が深刻化していることを受け、最新の偽造防止技術を導入した新10元硬貨を発行すると明らかにした。デザインは現在の蒋介石元総統から「国父」として親しまれる孫文に変更する。これにより、蒋元総統の肖像が描かれた通貨は1元と5元硬貨、および流通量のあまり多くない200元紙幣のみとなる。7日付中国時報が伝えた。
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蒋介石元総統の10元硬貨(YSN)
 
 中央銀行関係者は、デザインに孫文を使用することについて、政治的な議論を引き起こすことを避けるためとしている。新10元硬貨は、自動販売機の利用に不便さが生じないよう大きさと重さは変更しないが、偽造防止を目的に金属の材質比率は調整する。

 現行の10元硬貨は1981年から発行、銅75%、ニッケル25%で、重量は7.5グラム、直径2.6センチメートルとなっている。

 中央銀行はこのほか、日本統治時代の民主運動家、蒋渭水氏をデザインした記念硬貨を8月6日の同氏の誕生日前後に、中華民国建国100年の記念硬貨を10月10日の国慶節前に発行する計画だ。