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台北市政府、「一品苑」の使用許可差し止め


ニュース 建設 作成日:2010年1月7日_記事番号:T00020208

台北市政府、「一品苑」の使用許可差し止め

 
 台北市政府は6日、元大建設が総統官邸付近に建設した23階建ての高級住宅「一品苑」(同市愛国西路)について、建物の使用許可発給を差し止めることを決めた。台北市が同物件に対し、駐車場スペース確保を条件とした容積率奨励措置の適用を認めたのは不当だとして、監察院が市側に是正を求めたことが理由だ。7日付蘋果日報が伝えた。

 問題の一品苑は、戸数が55戸に対し、252台分の駐車場を設置することで、3.5階分の容積率優遇が認められている。しかし、監察委員は容積率優遇措置が台北市の土地使用許可設計審議原則に違反しており、元大建設は同措置で5億5,000万台湾元(約16億円)の不当利得を得たなどと指摘し、台北市政府に是正を求めた。

 台北市政府の趙心屏報道官は「内政部と不当利得の返還要求方法を検討することになる。論争に決着が付くまでは、使用許可を差し止める」と述べた。これにより、購入者への物件引き渡しも遅れる見通しとなった。

 元大建設の黄仁勇総経理は「建築認可は市政府が出したものなのに、なぜ建設会社が不当利得を得たことになるのか理解できない」と不満を示した。