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中韓大雪で石化製品が高騰、需要回復に期待感【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年1月7日_記事番号:T00020213

中韓大雪で石化製品が高騰、需要回復に期待感【表】

 
 中国北部や韓国の大雪で交通機関に大きな影響が出たことを受けて、不凍液の主成分として使用されるエチレングリコール(EG)のオファー価格が6日、先週の水準から15%急騰して16カ月ぶり最高の1トン当たり1,000米ドルとなった。EG以外の石化製品価格も軒並み値上がりしており、台湾石化業界は今年上半期中に金融危機発生前の高需要を取り戻せると期待感を示している。7日付経済日報が伝えた。
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 EGのほか、スチレンモノマー(SM)は先週から6.4%上昇の1トン1,330米ドルとなり、ポリエチレン(PE)や低密度ポリエチレン(LDPE)も値上がりした。台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、台湾聚合化学品(USI)などに恩恵が予想される。

 業界関係者によると、今回の雪害による石油化学製品相場の加熱状態は、春節(旧正月)明けまで続くとみられる。その後も3月には日韓計22のナフサ分解プラントが相次いで年次保守に入ることに加え、シェルのシンガポールのエチレン工場や、天津の新ナフサプラントの操業開始が遅れているため、原料供給が激減し、石化製品の相場が高騰するとの予測だ。