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長栄海運董事長、海運景気を楽観


ニュース 運輸 作成日:2010年1月8日_記事番号:T00020234

長栄海運董事長、海運景気を楽観

 
 長栄海運(エバーグリーン・マリン)の謝志堅董事長は7日、今年の海運景気について、「慎重ながら楽観している」と述べた。その上で、2012年には経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)改善に加え、世界の海運各社が輸送能力の削減を図ることで、運賃が徐々に上昇するとの見通しを示した。8日付経済日報が伝えた。

 謝董事長が昨年9月の就任以来、マスコミの取材に応じるのは今回が初めてだ。

 同社は昨年、世界的なコンテナ輸送能力過剰を受け、張栄発総裁の方針で老朽船舶の解体、リース契約の解除、輸送能力の削減、減速運航による燃料節約などを進めた。謝董事長は「過去数年は海運市況が良過ぎたが、長栄はそれに流されず、船舶を新規建造しなかったため、新船の進水による供給面での圧力は存在しない」と強調した。

 謝董事長は国際通貨基金(IMF)が今年の世界経済の成長率をプラス3.1%と予想している点を挙げ、主要航路の運航先である米国と欧州でもGDPがプラス成長に転じ、海運需要にプラスになるとの認識を示した。また、東南アジアと中国の自由貿易協定(FTA)が今年1月から本格発効したことも、貨物輸送量の増加につながると期待感を示した。