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ポリエチレン高騰、台湾メーカーに恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2010年1月8日_記事番号:T00020240

ポリエチレン高騰、台湾メーカーに恩恵

 
 サウジアラビアのポリエチレン(PE)大手のサウジ・ベーシック・インダストリーズ(SABIC)が、アジアの長期顧客に対する1~2月の供給量を50%カットすると発表したことを受け、市場価格が高騰している。これに伴い、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)は、第1四半期に大幅な収益増を記録する見通しだ。8日付経済日報が伝えた。

 PE市場では、SABICに加え、中国の斉魯石化やマレーシアのタイタン・ペトロケミカルの低密度ポリエチレン(LDPE)プラントも故障で操業を停止しており、品薄状態が深刻化している。台塑とUSIは7日、PE、EVA(エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)の値上げに向けた検討に入った。

 一連の操業停止で、PEとその派生物のエチレングリコール(EG)、塩化ビニル樹脂(PVC)、スチレンモノマー(SM)は一段高が見込まれる。これらは自動車部品、家電製品などの原料として広く使用されるため、関連製品の値上げにつながる可能性もある。