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09年の合計特殊出生率1.0、世界最低に


ニュース 社会 作成日:2010年1月11日_記事番号:T00020261

09年の合計特殊出生率1.0、世界最低に

 
 内政部の統計によると、昨年台湾で生まれた子どもは19万1,000人で過去最低、合計特殊出生率(女性1人が生涯に生む子どもの数を示す指標)も前年比0.5ポイント下落して1.0まで低下した。合計特殊出生率は全世界で最低の数値で、人口減少への圧力が高まっている。9日付工商時報が報じた。

 内政部の統計では、年間出生数は2001年に30万人、08年に20万人を割り込み、昨年はさらにこれを下回った。

 内政部関係者によると、近年の台湾経済の冷え込みで所得が減少し、若年層で子どもを生む意欲が低下しているほか、比較的裕福な層でも晩婚化が進んでいることが背景にある。

 欧州各国では、政府が大学までの学費を負担するなど多くの支援策を打ち出した結果、合計特殊出生率はフランスで2.0、英国で1.9まで回復している。一方、日本と韓国も1.3を維持しており、台湾の低さは際立っている。しかし、内政部は、数多くの支援策を提案しているものの、財政難の中、実現にこぎつけるのは難しいとしている。