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高鉄の借り換え融資で契約、経営正常化に道筋【表】


ニュース 運輸 作成日:2010年1月11日_記事番号:T00020272

高鉄の借り換え融資で契約、経営正常化に道筋【表】

 
 台湾高速鉄路(高鉄)は8日、累積債務の借り換えを目的とする総額3,820億台湾元(約1兆1,100億円)の協調融資契約を政府、台湾銀行など債権行8行と結んだ。台湾の金融機関による協調融資案件としては過去最大で、平均金利は1.8%。高鉄は年間20億元の金利支出を節減でき、財務体質の改善につながると期待される。9日付経済日報が伝えた。
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 協調融資は甲、乙、丙、丁の4部分から成り、政府が3,083億元相当の担保を差し入れている。金利は前半が低く、後半にかけて上昇する漸増方式が取られる。融資期間は22年間。

 高鉄は700億元に上る累積赤字を抱え、昨年11月に政府が経営主導権を握り、債権団との間で、債務借り換えに向けた調整を進めてきた。今回の契約で融資は3~4月にも実施される見通しで、高鉄は全力で経営正常化に努めることになる。

 高鉄の欧晋徳董事長は「2月末にはコンビニエンスストアでの乗車券受け取りサービスを開始し、7月にはダイヤ改正を行い、今年は1日当たり10万人の輸送を見込む。2~3年後に1日当たり14万5,000人が利用するようになった段階で損益均衡が見込める」と述べた。

 毛治国交通部長は「将来的に高鉄が黒字化に成功すれば、適当な時期に株式を上場させ、一般投資家と成果を分かち合いたい」と述べた。