ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

李登輝元総統、第3勢力の立ち上げ企図か


ニュース 政治 作成日:2010年1月12日_記事番号:T00020298

李登輝元総統、第3勢力の立ち上げ企図か

 
 李登輝前総統が民進党とは異なる本土派の第3勢力を立ち上げて、2012年の次期総統選挙では林義雄・元民進党主席の出馬を期待するという発言を行った。12日付聯合報が報じた。

 先週、李元総統と面会した陳建銘台北市議(無所属、元台湾団結聯盟秘書長)によると、李元総統は「民進党の大物リーダーたちが陳水扁前総統と関係を切れない上、蔡英文主席にも従わないことを憂慮している。この状況を抑えられるのは林義雄氏しかいない」と語ったという。最近の米国産牛肉の輸入問題でも、民進党が反対運動を展開すれば選挙を意図したものと受け止められてしまうが、第3勢力であればそうした恐れはないとメリットを挙げた。

 林義雄氏は民進党の創設者の1人で、陳水扁政権の成立後、路線の違いから政権および党中央とは距離を置いた。先日、「今後選挙に出る可能性はあるか」という質問に対しては「あり得ない」と語っている。

 李元総統の発言に対し民進党の蔡煌瑯立法委員は、「台湾は(国民党と民進党の)2大政党制でほぼ固まっており、第3勢力が入れる余地はない。李元総統の発言は観測気球を上げるためではないか」と指摘した。