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華東で賃金上昇、台湾ハイテク企業の収益低下【表】


ニュース 電子 作成日:2010年1月12日_記事番号:T00020313

華東で賃金上昇、台湾ハイテク企業の収益低下【表】

 
 中国の華東地区では、上海周辺で労働者の月額基準賃金が現在の960人民元から1,100人民元(約1万4,800円)に引き上げられると伝えられるなど、労働コストの上昇が著しい。証券会社は、台湾元の上昇も相まって、台湾ハイテク企業の今年第1四半期の利益は平均で前期比2~3%落ち込むと予想している。12日付工商時報が伝えた。
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 仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は、江蘇省昆山工場で賃上げを実施したばかりだが、春節(旧正月)後には例年5~10%の従業員が流出しているだけに、現地では人材確保に対する懸念が高まっている。

 華東地区での賃金上昇を受け、鴻海精密工業、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、英業達(インベンテック)が内陸部の重慶市への進出を決めるなど、今後は台湾企業の生産拠点シフトも加速しそうだ。当初はベトナムへの生産シフトも見られたが、中国は内需、輸出の両面で重要性を増しているため、最近は内陸部への移転が主流となっている。