ノートパソコン受託生産大手の広達電脳（クアンタ・コンピュータ）は今年、ノートＰＣ出荷台数で5,100万台の過去最高を記録し、年間売上高も１兆台湾元（約２兆8,600億円）を超える見込みとの証券会社予測が出ている。達成すれば、台湾ハイテク企業では鴻海精密工業に次ぐ２社目の１兆元突破となる。13日付工商時報が伝えた。
クアンタの昨年のノートＰＣ出荷台数は3,590万台と前年比60万台減少し、ライバルの仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）に初めて首位を奪われたほか、連結売上高の成長率も同業では最も低い0.8％増（7,918億元）にとどまった。金融危機やノートＰＣの部品不足が痛手となったもようだ。ただ、楊俊烈広報担当は「ノートＰＣ部品不足は既に解消している」とアピールした。
同社はオフシーズンに当たる今年第１四半期、ノートＰＣ出荷台数は前期比５％減以内にとどまると予測。また昨年受注した第２四半期発売機種の出荷が今期末から始まり、その後は四半期ごとに出荷が伸びる見込みだ。さらに今年、市場規模が1,300万台まで成長するとみられるオールインワン（モニター一体型、ＡＩＯ）機種で、過半数シェア獲得も予想されている。
