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作成日:2010年1月18日_記事番号:T00020413
円山大飯店でトップレスショー、春節前に解禁か

台北市の円山大飯店(グランドホテル)で、早ければ春節前にもムーランルージュやラスベガスばりのトップレスショーを見ることができるようになるかもしれない。実現すれば観光客にナイトライフの選択肢が増えることになるが、女性の裸体を売り物にするショーだけに、上演については批判の声も上がっている。
円山大飯店10階の国際会議ホールでは、昨年10月から、西洋人ダンサーがフレンチカンカンやサンバなどを披露する「馬伯楽国際歌舞秀(マーベラスダンスショー)」が上演されている。
このショー、中国人観光客と台湾人をターゲットとしたもので、夜市(ナイト・マーケット)やバー、夜景観賞くらいで夜の娯楽に乏しい台北に国際レベルのショーを導入すべく企画された。
ところが、中国客はセクシーなショーに恥ずかしがり、台湾人には知名度が上がらず、平日は3割方、週末でも7割方と客入りは芳しくない。そこで、ショーを主催する芸能プロダクションは、トップレスショーで観光客だけでなく、台湾企業にも尾牙(忘年会)や春酒(新年会)に利用してもらいたいと考えたのだ。
目下、同社が提出したショー内容の変更申請は、行政院労工委員会(労委会)の許可待ちの状態。労委会は交通部、移民署、教育部など関係各部門と協議の上、2週間以内に最終判断を下す予定だが、これまでのところ特に反対はないという。
労委会はこれまで05、06年にもトップレスショーの許可を出しているが、いずれも短期間の公演。円山大飯店でのショーが許可された場合、台湾初のトップレスショーの常時公演となる。「わざわざ海外に行かなくてもみれる」という賛成派もいる一方、ジェンダー研究者からは「女性の裸体を利用した金儲け。教育に良くない」と批判の声も上がっている。
ちなみに、今回申請されているショーのトップレスパフォーマンスは5~10分間だそうだ。