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野球のユースチーム、ビザ発給拒否で出場断念


ニュース 社会 作成日:2007年8月13日_記事番号:T00002044

野球のユースチーム、ビザ発給拒否で出場断念

 
 今月16日から開催される国際野球連盟(IBAF)主催の「第13回世界ユース選手権大会」で、開催国ベネズエラが台湾代表に対し、外交関係がないことを理由に入国査証(ビザ)発給を拒否したため、出場ができなくなった。台湾の野球協会「中華民国棒球協会(CTBA)」が10日、出場断念を正式に発表した。

 1989年から開催されている同大会は、16歳以下の野球の世界一を決定する国際大会。世界各国の強豪が集う中、台湾チームは過去何度も上位に入賞しており優勝経験もある。

 同協会は今回の事態の背景に中国の圧力があったと見ている。ベネズエラのチャべス大統領は反米親中の姿勢で知られており、中国への配慮が考えられる。台湾の野球チームが政治的事情で国際大会に出場できない事態は、ここ10年来例がないという。CTBAは、ベネズエラが政治でスポーツに干渉するのは非常に遺憾であるとし、IBAFに対して同国野球協会から の正式な謝罪を要求する考えだ。

 同大会へ向けて1カ月間の厳しい特訓を受けてきた選手たちは、涙を流し失望を隠しきれないようす。

 代表チーム解散により当面は各自の所属チームへ戻り、11月に東京で開催される日本との友好試合への参加を待つという。

 なお、今回の大会に日本はリトルシニアの代表チームを派遣するが、米国は安全上の問題から参加を取りやめ、オランダ、オーストラリアも出場を中止した。
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出場断念を余儀なくされたユースチーム。少年たちにまで犠牲を強いる政治判断には首をかしげざるを得ない。(中央社)