ニュース
電子
作成日:2010年1月19日_記事番号:T00020460
中国の携帯電話販売店大手、セナオなどに出資要請
中国の携帯電話端末販売チェーン、楽語中国(ファントーク・チャイナ)の費東平執行長はこのほど台湾を訪問し、中華電信、神脳国際(セナオ・インターナショナル)の両社に出資を求めたもようだ。両社は提案を受け、出資に向けた検討を進めているとみられる。19日付工商時報が伝えた。
ファントークは中国国内で80都市に500カ所の販売網を持ち、迪信通に次ぐ業界2位の携帯電話販売チェーンに浮上している。市場関係者は、ファントーク側がセナオのチェーン店経営ノウハウに関心を持っており、第3世代(3G)携帯電話の本格普及をきかっけにシェア拡大を狙っていると分析している。
セナオの林保雍総裁は「中国企業数社が接触してきており、詳細な検討を進めている」と述べたが、公式には「特定業者との提携合意に向けた機密保持協定は結んだ事実はない」とするコメントを発表した。
ファントークは旧社名が派普集団で、2003年にサムスン電子の代理店として発足し、徐々に取り扱いメーカーを増やすとともに、地方の販売店を買収するなどして、全国規模の販売店に成長した。大株主の医療事業会社、金衛医療はファントークをスピンオフ(経営分離)し、昨年12月末に米ナスダック市場に上場させている。