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MOCVD装置が供給不足、納期6〜9カ月に


ニュース 電子 作成日:2010年1月19日_記事番号:T00020466

MOCVD装置が供給不足、納期6〜9カ月に

 
 発光ダイオード(LED)の製造に使用される有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置が供給不足となっている。2009年末、既に需給は逼迫(ひっぱく)状態にあったが、設備業者によると、今年に入ってからは納期が6~9カ月に伸びている。19日付電子時報は、今年明け以降に発注した場合、下半期になっても1台も確保できないとい事態もあり得ると指摘している。

 今回の供給不足の背景には、LEDテレビの普及などによる製造装置需要の急激な高まりがある。台湾系LEDメーカーだけを見ても、業界の市場調査機関、LED Insideによると、今年の設備投資は前年比1.5倍の350億台湾元(約1,000億円)に増えるとされる。

 生産能力は、LED用エピタキシャルウエハー・チップ最大手の晶元光電(エピスター)で前年比4割増、2位の広鎵光電(ヒューガ・オプトテック)は倍増を計画している。MOCVD装置については今年上半期、エピスターが20台、璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)も12台の納入を予定している。

 設備業者の統計によると、昨年のMOCVD装置出荷台数は世界全体で約180台で、今年は600~680台へと大幅な増加が予測されている。このうち300~350台は大中華圏への出荷が占めるとみられる。