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両家の板挟みでプレッシャー、挙式前日に新郎失踪


ニュース 社会 作成日:2010年1月20日_記事番号:T00020472

両家の板挟みでプレッシャー、挙式前日に新郎失踪

 
 病院のボランティアをしていたときに知り合った台中県在住の白さん(36)と張さん(28)は、今月17日にゴールインする予定だった。

 ところが、挙式前日の16日午後、新郎となるはずの白さんが、バイクで披露宴用の荷物を式場へ運んだ後、行方不明に。慌てたのは新婦の張さんだ。家族総出で白さんを探し回ったが見つからず、午後11時ごろとうとう警察に駆け込んだ。

 通報を受けた警官も困り果てていた折り、新婦の携帯電話が鳴った。相手は新郎で、「ごめん」の一言で電話は切れた。新郎はそれきり携帯の電源を切って連絡がつかず、新婦はその場に泣き崩れた。

 警察は携帯の電波から新郎の居場所に見当を付け、警官約20人を動員。家族や親せき、友人らも総出で約50人が捜索に乗り出した。

 17日午前1時ごろ、やっと新郎の電話が通じ、無事自宅に戻っていることが判明。新郎が新婦を実家に迎えに行くセレモニーが始まるわずか6時間前のことだった。新郎本人はこんな大騒動になっているとはつゆ知らず。派出所に現れ、申し訳ないとしきりに警官に謝ったとか。

 実はこのカップル、新郎の両親が既に亡くなっていたことから、新婦の両親が挙式の段取りなどをすべて取り仕切っていた。それを不満に思った新郎の姉から、「全部新婦側の言いなりで、あんたには自分の意見がないの?」と責められた新郎は、自分のふがいなさに腹が立ち、一人になりたくて台中市内をぶらついていたという。世間でもよくあることとはいえ、両家の板挟みになったプレッシャーは相当大きかったようだ。

 そういえば挙式当日、新婦に「きょうは行けない」と携帯メッセージを送り、雲隠れした新郎もいた。3年前のことだが、実は新郎は既婚者だったというひどいオチが付いている。幸い、白さんと張さんのカップルは、予定通り17日に無事結婚式を挙げた。ひと騒動あったものの、ハッピーエンドで本当によかった。