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作成日:2010年1月21日_記事番号:T00020501
「拍手王」の黄金の手、たたけば日当3千元

「手をたたくだけでお金がもらえる」なんて、そんなうまい話があるだろうか?答えはイエス。ただし、普通の人ではちょっと無理だろう。
屏東県に住む77歳の潘火旺さん(男性)は、人よりも大きく分厚い「黄金の手」の持ち主。拍手をすると、びっくりするほどよく響く大きな音が出るので、昔から「拍手王」と呼ばれている。
潘さんの拍手は、5本の指を大きく開いて、両方の手のひらの間に空間を作り、力を抜いてたたくのがコツだとか。拍手をしたときの音量は、普通の人では90デシベルほどだが、潘さんの場合は105デシベルにも達するというからさすがだ。
潘さんは昨年12月の県市長選挙では、候補者の支援集会で拍手をする「重要人物」として引っ張りだこだった。よく響く大きな拍手の音が、場の雰囲気を盛り上げるのに役立つからだ。「黄金の手」が稼ぐ日当は3,000台湾元。特殊な特技のおかげで金もうけができるとは、一般人にはうらやましいかぎりだ。
1日10時間も拍手し続けるのは決して楽な仕事ではないが、「ちょっと痺れるが手は痛くない」という潘さん。日ごろから運動を欠かさないので、古希を超えてもいたって健康なことも拍手の技に影響しているのだろうか。潘さんは「拍手で小遣い稼ぎができるとはうれしいこと」と言いつつも、歌が好きで「もっとうれしいのは、人から拍手されること」だそうだ。