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中台金融市場開放、日程に遅れ


ニュース 金融 作成日:2010年1月21日_記事番号:T00020508

中台金融市場開放、日程に遅れ

 
 行政院は20日、中台間で銀行、保険、証券市場の開放を進めるための規定を21日の閣議に提出することを見送る方針を固めた。出資制限など重要部分で行政院の最終判断が下されていないためで、市場開放の時期は微妙に遅れる見通しとなった。21日付経済日報が伝えた。

 中台間では今月16日に金融監督に関する覚書(MOU)が発効しているが、土壇場で関連規定の審議がつまずいた。閣議提出見送りについて、一部には行政院が規定草案を行政院金融監督管理委員会(金管会)に差し戻したとの観測もあったが、金管会関係者は「差し戻しではなく、作業時間の関係で閣議に間に合わなかっただけだ」と説明した。

 行政院は審議に慎重を期すため、規定草案をめぐる会議を改めて開き、総統の同意を得た上で閣議提出を予定している。特に中台間で銀行への出資をめぐっては、▽当初から全面開放▽開放範囲を支店開設に限定する▽出資を台湾から中国への一方通行に限る──など各論があり、行政院に政策的判断が求められている。