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嘉義の梅山断層、M7以上の地震リスク最大


ニュース 社会 作成日:2010年1月22日_記事番号:T00020532

嘉義の梅山断層、M7以上の地震リスク最大

 
 行政院国家科学委員会(国科会)は21日、嘉義県の梅山断層で今後50年以内にマグニチュード(M)7以上の強い地震が起きる可能性が44.9%に達するとの分析結果を明らかにした。このほか、米崙断層(花蓮県)、中部の山岳部を走る触口、大尖山の各断層も危険断層として指摘された。22日付中国時報が伝えた。

 今回の調査は、国家実験研究院国家災害防救科技中心が台湾全土の活断層についてまとめたもので、断層面の炭素分析を基に地震周期を推算した。

 最もリスクが高いとされた梅山断層は、1906(明治39)年にM7.1の地震を起こし、1,000人以上の死者が出たとされる。同中心は梅山断層の地震周期を150年と推定し、今後10年以内に同規模の地震が起きる可能性も9.75%に達すると指摘した。

 米崙断層は1951年にM7.3の地震を起こしており、地震周期は125年と推定される。今後50年間にM7クラスの地震が起きる確率は米崙断層で41%、触口、大尖山の各断層で22%とされた。

 国科会の陳正宏副主任委員は「今回の数値公表は住民を怖がらせることではなく、断層付近の住民に一層の防災措置を促すことが狙いだ」と説明した。