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嘉新セメントと安徽コンチの提携、台湾同業に打撃


ニュース その他製造 作成日:2010年1月22日_記事番号:T00020545

嘉新セメントと安徽コンチの提携、台湾同業に打撃

 
 セメント大手の嘉新水泥(嘉新セメント)は、資本提携先の中国業界最大手、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント)から今年100万トンのセメントを輸入する。嘉新セメントはこれまで台湾水泥(台湾セメント)、亜洲水泥(アジアセメント)から調達していた分も安徽コンチからの輸入に切り替えるため、台湾のセメント業界他社には打撃となりそうだ。22日付経済日報が伝えた。

 業界関係者によると、台湾のセメント市場規模は昨年時点で年間1,000万トンで、安徽コンチからの輸入量はその10%に相当する規模。台湾ではセメント輸入の増加で相場下落が続いており、北部では1トン当たり2,000~2,100台湾元(約5,650~5,940円)まで下落している。業界では公共事業拡大や不動産市場回復でセメント需要量が10%増大しても、相場の反発は見込めないとの見方が有力だ。

 嘉新セメントは安徽コンチの株式を買い増し、戦略的提携関係を強化する方針だ。嘉新セメントは安徽コンチのセメントを台湾で販売しているほか、米アラスカ州にも輸出している。今後は海運市場などに共同進出することも視野に入れている。