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デルの価格表示ミス、裁判で損失回避


ニュース 電子 作成日:2010年1月25日_記事番号:T00020575

デルの価格表示ミス、裁判で損失回避

 
 米パソコン大手デルのオンライン販売サイトで昨年6月、20インチ液晶ディスプレイをわずか999台湾元で販売するという価格表示ミスがあり、消費者から約4万3,000件、14万台の注文が舞い込んだことをめぐる裁判で、台北地方法院簡易庭(簡裁に相当)は22日、「正式な契約とは言えない」と指摘し、デルが表示価格通りにディスプレイを出荷する必要はないとの判断を下した。デルは8億4,000万元(約23億6,000万円)の損失を回避する見通しだ。23日付工商時報が伝えた。

 しかし台北地方法院は判決書で、「デルは本件で勝訴したもののの、裁判の過程で生じた消費者の信頼損失で、デルのイメージは目に見えない損害を受けた」と断じた。

 デルは昨年6月25日午後11時から翌26日午前7時まで誤った価格表示を行い、大量注文があった後、「価格表示ミスがあり、価格は既に訂正した。表示ミスの期間に受けた注文は受け付けられない」と表明し、消費者との間でトラブルに発展。一部消費者がデル側に契約履行を求め提訴していた。