市場調査機関ガートナーの最新報告によると、2009年の半導体市場の売上高は前年比11.4％減の2,260億米ドルの見込みで、調達額では宏碁（エイサー）が世界９位と、前年の11位から順位を上げた。同社が世界10位以内に入るのは初めて。25日付蘋果日報が伝えた。
ガートナーによると、09年のノートパソコン需要の「軽量で低価格」というトレンドが、エイサーのノートＰＣや低価格ノートＰＣ（ネットブック）の成長につながり、半導体調達額の順位を引き上げたとみられる。
なお、上位３位はヒューレット・パッカード（ＨＰ）、サムスン電子、ノキアで、上位10社による調達額が半導体売上高の約３分の１（773億米ドル）を占めた。
エイサーは、欧州市場での購買意欲の回復を受け、川下への生産委託を積極的に行っているもようで、第１四半期は前期比15％程度の減収と、例年より前期比減収幅がやや縮小するとみられている。４月にはデザイン重視の新型ノートＰＣシリーズを発売し、目標の年間出荷台数25～30％増を目指す。
