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台湾産ウイスキー、英国の品評会で優勝


ニュース 社会 作成日:2010年1月26日_記事番号:T00020589

台湾産ウイスキー、英国の品評会で優勝

 
 「噶瑪蘭(カバラン)」という名のウイスキーをご存じだろうか?実はこれ、台湾産のシングルモルトウイスキーで、このたび英国で行われた品評会に出品され、並み居る英国産銘柄を打ち負かしてみごと優勝し、話題になっている。

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カバランは年産約900万本で、ほとんど台湾市場向けに販売されている(25日=中央社)

 
 英「タイムズ」の報道によると、250年の歴史を持つスコットランドの老舗レストラン「Vintners Rooms」が24日、酒齢3年以下のモルトウイスキーを対象としたコンペを開催。4人の審査員がブラインドテイスティングを行い、1人10点ずつの持ち点で5種類のウイスキーを評価した。

 その結果、酒齢2年の台湾ウイスキー「カバラン」が、名門の英国産を抑え、27.5点を獲得して優勝。2位のスコッチウイスキー「Langs」は22点、3位の同「King Robert」は20点だった。

 無名の台湾ウイスキーが優勝したことは審査員たちにとっては大きな衝撃で、「まさか」「信じられない」「エイプリルフールだろ?」などの声が上がった。報道によると、台湾はスコットランドよりも気候が暑く湿度が高いことから、ウイスキーの熟成が速いのだという。

 「カバラン」を製造したのは、伯朗咖啡(ミスターブラウン・コーヒー)で有名なコーヒー飲料大手、金車集団(キングカー)。董事長自らが研究開発チームを率い、本場英国や日本などを視察した後、宜蘭県員山郷に台湾初のウイスキー蒸留所を設置した。

 スコットランドの蒸留釜や技術を導入し、中央山脈と雪山山脈に育まれた水を使って2008年に生み出されたのが、シェリー酒風味のやや甘口ウイスキー「カバラン」だ。名前の由来は、工場のある蘭陽平原に住む先住民族カバラン(クバラン)族からきている。

 「カバラン」は、昨年も2つの国際コンペで銀賞を獲得しており、2010年版「ウイスキーバイブル」では92点の高評価を受けている。台湾のウイスキー、今後ますます知名度が上がりそうだ。