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昨年12月のM1B、伸び率21年ぶり最高【図】


ニュース 金融 作成日:2010年1月26日_記事番号:T00020597

昨年12月のM1B、伸び率21年ぶり最高【図】

 
 中央銀行が25日発表した昨年12月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)は前年同月比で30.3%増加し、21年ぶりの高水準を記録した。26日付工商時報が伝えた。
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 M1Bの高い伸びは、比較対象となる2008年12月の伸び率がマイナスだったことの反動に加え、預金者が資金を定期預金から流動性が高い普通預金へシフトする動きが続いているためだ。

 また、個人投資家の投資意欲の指標となる証券取引口座残高は昨年12月末現在で過去最高の1兆2,477億台湾元(約3兆5,000億円)を記録した。また、外国人投資家の投資意欲を示す外国人の台湾元建て預金残高も1,947億元の高水準となっている。こうした数値は、株式市場への投資準備資金が依然として潤沢なことを示している。

 中銀経済研究処の陳一端副処長は「M1Bの高い伸びは数カ月で落ち着くとみられる。ただ、伸び率が変化するだけで、金額面では株式市場に投入される資金は非常に潤沢で、M1Bの伸び率が低下しても株式市場にマイナスの影響は生じない」との見方を示した。