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作成日:2007年8月13日_記事番号:T00002060
自転車の反ダンピング関税、カナダが延長へ
カナダ国境サービス局(CBSA)はこのほど、台湾製自転車に対する5年間の反ダンピング関税を、適用期限の今年12月以降も延長する方針を台湾メーカー各社に通知した。台湾メーカーに引き続きダンピング傾向があることが理由としている。13日付工商時報が伝えた。
これを受け、自転車メーカーで組織する業界団体「台湾区自行車輸出公会」は弁護士に委託して、カナダ国際貿易裁判所に提訴する方針を固めた。
カナダ政府は台湾製自転車に対する反ダンピング関税をすでに10年間にわたり適用している。
同公会の劉錦泉総幹事は「台湾、中国、ベトナム製の自転車は過去に確かにダンピング行為があり、カナダ政府から10~64%の反ダンピング関税の適用を受けたが、台湾メーカーがカナダに輸出している自転車は高級モデルにシフトしており、単価は430米ドルに達している」として、反ダンピング関税の適用延長に不満を表明した。
台湾の税関統計によると、自転車の平均輸出単価(2002~06年)は323~435米ドルで、カナダ政府が設定した反ダンピング関税適用基準価格の225米ドルを大きく上回っている。カナダ向け自転車輸出は03年の20万台から昨年は11万6,000台まで減少。自転車輸出全体に占めるカナダ向けの比率も03年の21%から06年には10%まで低下している。