鉄筋大手の豊興鋼鉄は25日、鉄筋価格を１トン当たり300台湾元引き下げ、１万8,500元（約５万2,000円）とした。また、原料のスクラップ鋼買取価格についても同200元引き下げ、１トン１万1,500元とした。鉄鋼業界で今年初の値下げとなった。26日付工商時報が伝えた。
値下げの理由について林明儒董事長は、「国際スクラップ鋼価格の動向に合わせた短期的な措置」と説明。今後の業界景気については好感していると語った。同社によると、国際スクラップ鋼価格は先週22日から１トン当たり５～10米ドル下落している。
豊興鋼鉄は、鉄筋、棒線などの生産ラインでフル稼働が依然続いており、１月の出荷量は昨年12月の14万トン前後を維持するとみている。今回の値下げが市場の需給に影響することは特にないとの見方だ。
