ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）は、昨年初めて年間出荷台数首位を獲得した一方、オールインワン（モニター一体型、ＡＩＯ）ＰＣ分野では比較的出遅れ、今年からようやく進出を開始する方針だ。しかし27日付工商時報が伝えた外電の報道によると、同社は今年、ライバルの広達電脳（クアンタ・コンピュータ）を主要パートナーとしていた華碩電脳（ＡＳＵＳ）からオールインワンＰＣ「Eee Top」30万台を既に受注したとの観測が出ている。
また外電によるとコンパルは、ＡＳＵＳのほかにも複数の顧客からオールインワンＰＣを受注しており、今年から大量の出荷を開始する見込みだ。
オールインワンＰＣの受託生産は昨年、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）が350万～400万台で出荷台数最多となった。これに続いたのは液晶モニター大手の冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）で、さらに今年はノートＰＣ受託の英業達（インベンテック）と合弁で、オールインワンＰＣを中心に受託生産を行う「英冠達」を設立予定で、クアンタへの対抗姿勢を強めている。
