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作成日：2010年1月29日_記事番号：T00020692
緑能の太陽電池ウエハー、ライン満載で２月に３％値上げへ
太陽電池用多結晶シリコンウエハー製造最大手、緑能科技（グリーン・エナジー・テクノロジー）の林和龍総経理は、現在台湾の太陽電池業界では景気回復の恩恵を受けて受注が満杯状態となっており、原料となるシリコンウエハーの深刻な供給不足が起きていると指摘した。緑能でも現時点で生産能力が40％不足しているため、２月分で３％の値上げを行うと表明した。29日付工商時報が報じた。
同社は第２四半期まで受注見通しがたっている状態で、林総経理は、供給量を確保するために必要以上の発注を行う、いわゆるダブルブッキング現象への注意が必要だとしているものの、「今年は出荷量を倍増させる程度では、需要に追い付かない可能性がある」と語った。
林総経理によると、太陽電池用シリコンウエハーは生産機器が少ない上、製造に要する期間が長く生産能力拡充に巨額の資金が必要となるため、これまでメーカーの投資意欲が低かった。このことが、現在の深刻な供給不足の原因になっているという。
