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AUOのQ4業績、カルテル罰金引当で赤字転落


ニュース 電子 作成日:2010年1月29日_記事番号:T00020699

AUOのQ4業績、カルテル罰金引当で赤字転落

 
 友達光電(AUO)が28日行った業績説明会での発表によると、2009年第4四半期の同社業績は、本業では19億台湾元の黒字となったものの、日台韓の液晶パネルメーカーによる価格操作をめぐって米司法省より反トラスト法違反で訴えられた裁判で、不利な判決が予想されるため罰金支払いを想定して100億元近い引当金を計上したことで、同期は78億5,000万元(約220億円)の連結純損失を計上した。なお、同社の09年通年の連結売上高は3,593億3,100万元で、純損失は272億4,500万元だった。29日付中国時報などが報じた。

 液晶パネルメーカーによる価格操作に関しては巨額の制裁金以外に、一部マネジャーの起訴も予測されるため、AUOは和解協議を行う可能性もあるとしている。同社とともに調査対象となった中華映管(CPT)は6,500万米ドル、奇美電子(CMO)は2億2,000万米ドルの罰金を支払うことで司法省と和解済みだ。このうち中華映管では、前任マネジャーが起訴され、服役が確定している。