トヨタの台湾総代理、和泰汽車は、2009年売上高が前年比36.7％増の724億8,300万台湾元（約2,040億円）、税引前利益が同27.0％増の42億1,200万元だった。税引前利益は裕隆汽車の20億元弱、中華汽車工業、裕隆日産汽車の４億～５億元を大きく引き離し、業界で圧倒的首位だった。30日付工商時報が報じた。
和泰汽車は29日の董事会で、昨年米国を抜いて世界最大の自動車市場となった中国へ投資の展開加速を決めた。まず650万米ドルを投じて和泰汽車（中国）投資を設立し、これまでの上海和裕投資に代えて中国販売拠点の設置、機械や自動車のリース業務を担わせる。
このほか、630万米ドルを投じ、天津にレクサス販売拠点を設置する。早ければ年内に営業を開始する予定で、レクサスおよびトヨタブランドの販売拠点が10カ所に増える見通しだ。当初計画では、両ブランドの中国販売拠点を2015年までに15カ所に増やすとしていたが、これが前倒しで達成される可能性がある。
証券会社の予測によると、今年、和泰汽車のレクサスおよびトヨタ車販売台数は10万台、通年売上高は660億～670億元、利益は40億元と見込まれている
