宏碁（エイサー）の林顕郎・台湾区総経理は29日、インテルのモバイル向け新プラットフォーム「カルペラ（Calpella）」搭載の超薄型軽量ノートパソコンを早ければ７～８月にも発売すると表明した。厚さ1.9センチメートルのアップル「MacBook Air（マックブック・エア）」をライバルと目し、販売価格は３万～４万台湾元（約８万5,000～11万円）に抑える計画だ。30日付工商時報が報じた。
林顕郎エイサー台湾区総経理。同社の市場調査によると、軽量薄型ノートＰＣ需要は強く、今年同社ノートＰＣ出荷全体の20～30％を占める見通しだ（29日＝中央社）
林台湾区総経理は、MacBook Airが散熱問題解決のため金属材料を使用して比較的高価格となっているのに対し、エイサーは散熱問題の技術的解決を図り、軽量薄型のミドル～ハイエンド機種ながら、中低価格に抑えられる見通しだと語った。
また、エイサーは昨年、インテルのコンシューマー向け超低電圧（ＣＵＬＶ）プラットフォーム搭載の軽量薄型ノートＰＣを発売したものの、中央処理装置（ＣＰＵ）の性能が一般ノートＰＣより劣ったため台湾市場以外では業績が伸び悩んだが、今回の新機種には一般のＣＰＵを使用し、性能も高いものになると自信を示した。
