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既婚者の1割に浮気経験、変化する家庭事情


ニュース 社会 作成日:2010年2月2日_記事番号:T00020732

既婚者の1割に浮気経験、変化する家庭事情

 
 台湾における既婚者数は約1,000万人。その1割に「浮気の経験」があることが、財団法人千代文教基金会が1日に発表した「台湾の家庭現況調査」の結果で判明した。

 「夫婦に浮気問題が持ち上がった」と回答した20歳以上の既婚者のうち、「自分自身が浮気した」は3.3%、「配偶者が浮気した」は5.8%で、両者を合計すると9.1%。約1割、90万人の既婚者が浮気経験者ということになる。

 この結果について、呉武典・台湾師範大学名誉教授は、「既婚者の9割は婚姻を尊重している」とプラス評価をしているが...。内政部の統計によると、2008年は5万6,103組の夫婦が離婚。ここでも浮気が主な離婚原因となっており、千代文教基金会は「家庭内暴力と同様、浮気も子供に与える影響は非常に大きく、両親が離婚した子供は離婚しやすい」と懸念を示している。

 また、「配偶者の浮気を疑ったことがある」は16.2%。女性(夫の浮気を疑ったことのある妻)は、男性(妻の浮気を疑ったことのある夫)の4倍にも上った。

 「人生をやり直せるとしたら、また現在の伴侶を選ぶ」は71.1%で、そのうち男性は79%、女性は64%となり、相手に不満を抱いている割合は女性の方がずいぶん高いようだ。なお、月収20万台湾元以上の家庭では、なんと100%が「また同じ相手を選ぶ」。一方、月収2万元以下の家庭では100%が「選ばない」と回答。経済的な豊かさが、結婚生活に対する満足度に大きく関係していることが分かる。

 ▽「もう一度結婚したら、もっと幸せになれる」、8.3%▽「未婚でも子供がいてよい」、34%▽「婚姻は終身契約ではなく定期契約とすべき」、16.8%▽「浮気は火遊びに過ぎないので、深刻に考える必要なし」、11.5%▽「結婚後も異性の親友がいてもよい」、52.3%――などの回答から、婚姻や家庭に対する考え方が大きく変化しつつあることがうかがえる。

 なお、この調査は、同基金会から委託を受けた政治大学民調センターが、2009年12月24日~2010年1月8日に電話で実施したもの。有効サンプル数は1,076件だった。