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果糖の環泰、ブドウ糖注射液量産へ


ニュース 医薬 作成日:2010年2月2日_記事番号:T00020745

果糖の環泰、ブドウ糖注射液量産へ

 
 フルクトース(果糖)など生産の環泰企業(台湾フルクトース)は今年上半期、タイでブドウ糖注射液の量産を始める。初期の生産能力は約1,200トン。当面はタイ市場に供給し、将来は東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の自由貿易協定(FTA)によるゼロ関税のメリットを生かし、ASEANおよび中国市場も開拓する計画だ。2日付経済日報が報じた。

 ブドウ糖注射液の生産は、タイ子会社が48%が出資しているタイ・ピュアケム社から引き受けた工場で行う。同工場は稼働を停止していたが、環泰が昨年8月に生産を再開。その際の投資額は約1億4,000万台湾元(約4億円)で、通常ブドウ糖注射液工場の設置には4億~5億元の費用がかかるため割安で済んだ。

 タイ工場ではソルビトールや麦芽糖、結晶ブドウ糖なども生産しており、ソルビトールは米歯磨き粉大手のコルゲートに供給している。ブドウ糖注射液は粗利益率が高く、同製品の量産によって今年タイ子会社は黒字転換が見込める。