ニュース
その他製造
作成日:2007年8月14日_記事番号:T00002075
台湾人バイオバンク、年内に発足へ
台湾政府が長年設置を計画してきた遺伝子データバンク「台湾人生物資料庫」(台湾バイオバンク)が年内にも発足する見通しになった。中央研究院生物医学研究所が13日明らかにした。14日付経済日報が伝えた。
台湾バイオバンクは、今年11月から2年間をかけ台湾住民1万5,000人分の遺伝子サンプルを集め、長期的には20万人分のサンプルを収集する計画。医学研究とバイオ技術産業の発展を後押しするのが目的だ。
バイオバンク構想は、行政院科学技術顧問グループが2003年に発案したが、倫理、法律などの面で慎重な取り扱いが必要となるため、検討作業が続いていた。
中央研究院は今年7月、嘉義地区の住民1,000人を対象にアンケート調査を実施した結果、構想に賛同する意見が多かったため、11月から◆雲林、嘉義、南投◆桃園、新竹、苗栗◆花蓮、台東──の各地区に血液採集拠点を設けることにした。?南系、客家系、先住民を主要採集対象とし、09年11月までに1万5,000人分のサンプルを集める。
採集したサンプルは、血管疾病の研究を行うのに必要な数を満たすにすぎず、今後は台湾人の死亡原因上位の疾病について研究を行うため、20万人分のサンプル収集を目指す。09年にはバイオバンクの運用を担当する財団法人か民間企業を設立する計画。