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作成日:2010年2月3日_記事番号:T00020768
中台定期航空便、週540便目指し交渉
交通部民用航空局の李龍文局長は2日、来月にも行われる中台間の航空交渉に向け、運航便数を現在の週270便から540便へと倍増させる方向で交渉に臨む方針を明らかにした。3日付経済日報が伝えた。
交渉の焦点は、▽定期便の大幅増便▽台北松山空港と上海虹橋空港を結ぶ定期便開設▽中国人旅行客の桃園空港での乗り継ぎ解禁▽以遠権の相互解禁──など。特に定期 便増便が最重要議題で、交渉が順調に進めば、航空会社は柔軟なスケジュール設定が可能となり、中台間の航空運賃も値下げが見込まれる。
李局長は「交渉目標は増便と主要就航都市での便数制限撤廃だ。便数は現在の倍以上ないと需要を満たすことができない」と指摘した。
上海虹橋空港への乗り入れは、中国側が11月の上海万博終了後を希望していたが、最近になって、上海市の胡延照副市長が3月28日の空港拡張完了後に乗り入れ可能だとの姿勢を示したため、就航時期が早まる可能性が出てきた。
一方、春節(旧正月)期間の増便数に中台間で不均衡が生じ、中国の航空会社による増便数が台湾側の3倍に達していることについて、毛治国交通部長は「不合理だ」と指摘し、民用航空局に対し中国側に不満を表明するよう促した。