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富邦金控、中国CICC株買収に失敗


ニュース 金融 作成日:2010年2月3日_記事番号:T00020771

富邦金控、中国CICC株買収に失敗

 
 米投資銀行モルガン・スタンレーが売却する中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)の株式34.3%をめぐり、富邦金融控股は本入札に参加する売却先候補から漏れたことが2日までに分かった。3日付工商時報がロイター通信を引用して伝えた。

 モルガン・スタンレーはCICC株の売却に向けた本入札を、▽コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)▽ベイン・キャピタル▽テキサス・パシフィック・グループ(TPG)──という米系プライベート・エクイティー企業3社で行うことを決めた。昨年12月に予備入札を通過していた富邦金控など3社は選に漏れた。

 富邦金控はアモイ市商業銀行への直接出資を表明しているほか、アモイ市に損害保険会社「富邦財産保険」を設立する認可を取得するなど、中国事業の拡大を急いでいた。

 ただ、CICCをめぐっては、同社の筆頭株主が中国政府の国富ファンド、中国投資(CIC)であることから政治的にデリケートな問題とも指摘されていた。